ANIPOV説明書(IB014B用)
基板Version IB014B用の説明書です。
2009-11-27
Suns & Moon Laboratory
注意
部品の確認
別売り部品の入手
LED
DSUB9pinメス
タイラップ
単三乾電池
組み立てに必要な工具・材料
基板のカット(小径車のみ)
PCB確認
電源ショートチェック(生基板)
VCCとGND間チェック
VCCLEDとGND間チェック
基板改造
改造1:通信不具合対策
改造2:消費電力不具合対策
改造3:調光制御
半田付け
実装検査
動かす
動かないとき
書き込みケーブルの作成
ホイールへの装着
磁石の取付
複数枚接続
表示データの作成
データの書き込み
表示角度の調整
FAQ
基本動作
複数枚動作
表示データの書き込み
その他
CPUバージョン履歴
VER022
VER011
回路図
注意
自転車のホイールに取り付ける際は、脱落しないように取り付けて下さい。脱落すると重大な事故や怪我の元となり、非常に危険です。
自転車への取付は充分注意して行って下さい。ANIPOVや部品の脱落は、重大な事故発生の原因となります。
残量の無くなった電池は、早く交換して下さい。誤作動や液漏れをおこします。
本品は実験キットですので、耐久性その他の保証は一切ありません。
部品の確認
部品表を見ながら、全ての部品(※LEDを除く)が入っているかどうか、確認して下さい。
写真
実装順序
Name
特記事項
Number
Num
Value
メーカ
メーカ品番
8
LED
別途購入※1
D1..D32,D101..D116
48
PLCC4 RGB
Cree
CLV1A-FKB-CJ1M1F1BB7R4S3
13
Hall Sensor
U2
1
Hi Sensitive
Melexis
US4881EUA
14
CPU
U3
1
ATmega48P DIP28
ATMEL
ATMEGA48PV-10PU
14
ROM
U4
1
Serial ROM DIP8(SPI)
Microchip
25AA1024-I/P
9
IC Socket
U3用
1
DIP28 300mil
9
IC Socket
U4用
1
DIP8 300mil
3
LED Driver
U5,U6,U101※
3
LED Driver 8x3
ST
STP24DP05BTR
1
RS232C I/F
U1
1
RS232C 1T1R
TI
MAX3221IPWG4
2
FET
TR1
1
FET with pullup
MICREL
MIC94053
7
R 1KΩ
LED 青 電流制御
R9,R12,R104※
3
1608 1KΩ
7
R 1KΩ
LED 緑 電流制御
R10,R13,R105※
3
1608 1KΩ
7
R 1KΩ
LED 赤 電流制御
R11,R14,R106※
3
1608 1KΩ
6
C 0.1uF
C1,C3,C6,C7,C8,
C9,C10,C12,C14,
C16,C18,C101※,C102※
13
CER 0.1uF 1608
4
C 22uF
C11
1
CER 22uF 2012
5
C 0.47uF
U1用
C2,C4,C5
3
CER 0.47uF 1608
10
Switch(Power)
S1
1
TACT 6mm WP
11
Connector Sync
CN1,CN3
2
XH 3pin post side
JST
S3B-XH-A
11
Connector PC
CN2
1
XH 3pin post side
JST
S3B-XH-A
12
Battery Holder
BAT1
1
AA x 3
12
ネジ
BAT1用
2
M2x6 皿 ステン
12
ワッシャ
BAT1用
2
M2 スプリングワッシャ ステン
12
ナット
BAT1用
2
M2 ナット ステン
-
リボン
BAT1用
1
w10mm x L100mm
-
PCB
PCB1
1
t1.6mm,Black
IKEL
IB014B PCB
-
Wire+Contact Assembled
CN1,CN2,CN3用
5
XH Contact + Wire 300mm
-
Housing
CN1,CN2,CN3用
3
XH 3pin housing
JST
XHP-3
-
磁石
U2用
1
磁石 丸形Φ12x3
-
グロメット
PCB1用
3
※小径車用の場合は、下記部品が減ります。
U101
R104,R105,R106
C101,C102
別売り部品の入手
別売りの部品を入手して下さい。
LED
品名:RGB LED
ショップ:
Digikey
メーカ CREE
型番 :CLV1A-FKB-CJ1M1F1BB7R4S3
個数:48
Digikey以外では、入手が難しいかと思います。
DSUB9pinメス
DSUB9pinメスコネクタは、PCとの通信に使用します。
DSUB9pinメスコネクタは、電子工作系のショップならどこでも入手可能かと思います。
タイラップ
タイラップはホイールに取り付ける際必要になります。ホームセンター等で入手可能です。
単三乾電池
単三乾電池が3本必要です。
ENELOOPも使用可能です。
3.3V〜5Vの範囲で使用して下さい。(単三乾電池3本なら、大体それくらいになるはずです)
組み立てに必要な工具・材料
半田ごて
ピンセット
ルーペ(10倍程度)
ニッパー
ハンダ0.3mm
ハンダ0.6〜0.8mm
フラックス
ペンチと精密ドライバーでこんなのを作ると、位置あわせが便利になります。
本章の順序を追って実装を行うと、実装しやすいかと思います。
回路図と部品表も参考にして下さい。
基板のカット(小径車のみ)
PCBが大きくて入らない場合は、PCBをカットします。
切断面の信号線がショートしないようにしてください。
カット位置は、下写真参照。
下写真の様にカットしてください。
PCB確認
PCBを目視で確認する。
PCBに電気的不具合が起きそうな傷や、ハンダかすのこびりつきが無い事を確認する。ショートしていそうな箇所等は修正する。
電源ショートチェック(生基板)
VCCとGND間チェック
赤と青間のショートチェックをします。
赤:VCC
青:GND
VCCLEDとGND間チェック
VCCLEDとGNDのショートは、LEDでショートしている可能性が高いです。LEDの実装を確認して下さい。実装角度が曲がっていたり、はんだ量が多いと、LEDの下でショートする事があります。
赤と青間のショートチェックをします。
赤:VCCLED
青:GND
基板改造
※基板バージョンがIB014Bの場合に、本章の改造を行って下さい。
改造1:通信不具合対策
改造1は、ANIPOVを複数枚同期して使用する場合は、先頭の1枚目のみ、基板の改造が必要です。1枚のみで使用する場合は、改造の必要ありません。また、複数枚使用時の2枚目以降も、改造しなくて良いです。
改造内容は、U1の12ピンをGNDカット、VCCに接続するという物です。
改造2:消費電力不具合対策
U1の10ピンを、未接続にします。
U1の10ピンを浮かせるか、切断するか、パターンカットをしてください。
改造3:調光制御
※CPUはVER022を使用してください。VER022を使用しない場合は、ショートしないようにしてください。
U3の5ピンとU3の10ピンをショートします。
半田付け
部品表の実装順序に実装します。
U1:RS232C I/F実装
▼
TR1:FET実装
▼
U5,U6,U101:LED Driver実装
▼
C11:コンデンサ22uF実装
▼
C2,C4,C5:コンデンサ0.47uF実装
▼
C1,C3,C6,C7,C8,
C9,C10,C12,C14,
C16,C18,C101,C102:コンデンサ0.1uF実装
▼
R9,R10,R11,R12,R13,R14,R104,R105,R106:抵抗1KΩ実装
▼
D1..D32,D101..D116:LEDの実装
※注意
LED実装部分のレジスト品質が悪く、LEDの実装によってはGNDとショートします。LEDの実装位置は、LEDのピンと基板のパッドにしっかりと合わせて下さい。
半田付けを行いながら、たまにVCCLEDとGND間のショートチェックをして下さい。
▼
U3,U4:ICソケット実装
▼
S1:スイッチ実装
▼
CN1,CN2,CN3:コネクタ実装
▼
BAT1:バッテリホルダ実装
ネジ止め→足切断→半田付けの順序に行って下さい。
▼
U2:ホールセンサ実装
足を曲げる際は、パッケージに力が加わらないように注意します。
なるべく高く実装します。
▼
U3,U4:CPU,ROMをソケットに挿入
※1ピンを間違えないように、ソケットに挿入します。
実装検査
電源ショートチェック
「電源ショートチェック(生基板)」と同じ。
▼
LEDドライバ実装の目視チェック
1ピン位置あっているか?
ハンダ不良(未接続)無いか?
動かす
電池装着
電池をいれるときは、先にリボンを敷いてから入れて下さい。
そうしないと、後で電池を取り外すのが大変です。
電池は、タイラップ等で脱落しないようにしてください。
▼
電源オン
電源スイッチを押すと、下のパターンで点灯します。
青線(一瞬なので見えない)→赤→緑→青→赤移動
▼
磁石を何度かかざすと、点滅周期がかわります。
※磁石には極性がありますので、上記の様にならない場合は、磁石を裏返してみてください。
動かないとき
Q:何も光らない
A:各部をチェックしてみましょう
電池の±向き
▼
電池を外す
▼
U1,U3(ソケットに挿したCPU,ROM)の方向確認
▼
電源のショートチェック
▼
電池をいれる
▼
電源電圧を確認 3V以上の電圧が必要。新品の電池なら4Vを越えるはずです。
▼
各IC,LEDの実装方向を確認
▼
はんだのショートチェック(目視)
▼
VCCの電圧確認。3.3V以上あれば良い
VCCLEDの電圧確認。ほぼ0V
▼
電源オン
VCCの電圧確認。3.3V以上あれば良い
VCCLEDの電圧確認。3.3V以上あれば良い
書き込みケーブルの作成
圧着済みワイヤ2本を、真ん中でカットして、4本の電線を作る。
▼
3本をコネクタに挿入
▼
電線の切れている側を、ハンダDSUB9ピンメスコネクタにハンダ付け。
このとき、熱収縮チューブ付けると良いです。
書き込みケーブルピン配置
XHハウジング
DSUB9ピン
1 GND
5 GND
2 TXD
2 RD
3 RXD
3 SD
コンタクトのピンが曲がっている場合があるので、修正して使用して下さい。
正常
曲がっている
組み立て例
ホイールへの装着
ホイールへの装着は、図を参考に脱落しないように取付して下さい。
※脱落したり、ひっかかったりすると非常に危険です。
グロメットとタイラップで取り付けます。
★定期的に取付を確認して、まし締めしてください。振動でかなり緩みます。
磁石の取付
磁石の表裏を確認してから取り付けて下さい。
磁石を外して手に持って、ANIPOVの電源を入れてからU2の上を何度か通過させてみてください。
表と裏で反応する面があるはずです。反応する面で磁石を取り付けて下さい。
磁石は自転車のどこかに、U2の直近(1cmくらい)を通るように設置してください。
複数枚接続
基本的には、基板aのCN1「SYNC OUT」→基板bのCN3「SYNC IN」です。
例えば3枚の基板を、基板1→基板2→基板3で接続する場合は、下記の接続にして下さい。
・基板1 CN1「SYNC OUT」→基板2 CN3「SYNC IN」
・基板2 CN1「SYNC OUT」→基板3 CN3「SYNC IN」
表示データの作成
表示データの作成は、ANIPOV Designerを使用します。
http://www.s-m-l.org/anipov.html
から入手可能です。
データを作成したら、メニューから「エクスポート」を実行して、データをCSV形式にエクスポートします。
データの書き込み
データの書き込みには、ANIPOV Data Writerを使用します。
http://www.s-m-l.org/anipov.html
から入手可能です。
参照:
ANIPOV Data Writer使い方
ANIPOV Data Writer実行
▼
Portで、COMポート番号指定して、Openボタンを押す。
※起動時自動でオープンします。そのため、起動時にエラーが出る場合ありますが、その場合は、Port指定して、Openボタンを押して下さい。
▼
FileでANIPOV Designerで作成したCSVファイルを指定。
▼
NumOfFramesで、総フレーム数指定
▼
ANIPOVに電池入れる
▼
CN2に書き込みケーブルをつなぐ。
この時、CN1,CN3は外してください。
▼
ANIPOVのS1を押して電源オン
▼
Writeボタンを押す
▼
ANIPOVのS1押して電源オフ(LED消えていますが、電源入ったままです)
表示角度の調整
参照:
ANIPOV Data Writer使い方
電池入れる
▼
CN2に書き込みケーブルをつなぐ。
この時、CN1,CN3は外してください。
▼
ANIPOVのS1を押して電源オン
▼
ANIPOV Data Writer実行
▼
ANIPOV Data Writerが起動したら、OFF+VERボタンを押す。
▼
Start Lineにずらすライン数を0〜254で設定。
Set SLボタンを押す。
▼
ANIPOVのS1押して電源オフ(LED消えていますが、電源入ったままです)
FAQ
基本動作
9.1. 動かない
Q:何も光りません1
A:電池の方向はあっていますか?
Q:何も光りません2
A:電池電圧が3本足して3V以上無いと動作しません。下図の場所で電池電圧を測定してください。
Q:何も光りません3
A: U4,U5の方向はあっていますか?
Q:一瞬光って全て消えてしまう1
A:もう一度スイッチS1を押してみてください。押し方で起動しない場合があります。
Q:一瞬光って全て消えてしまう2
A:電源がショートしている可能性があります。「電源ショートチェック」を行って下さい。
9.2. 動いているが、微妙
Q:点灯しないLEDが有ります。
A:LEDの半田付けまたは、LEDドライバの半田付け不良です。ルーペで目視チェックしてみて下さい。また、LEDの端子がGNDにショートしていないかチェックしてみて下さい。
Q:白がなんか赤っぽく見えます
A:電池残量が減ってくると、青色LEDが点灯し辛くなるため、赤っぽくなってきます。電池を新しい物と交換して下さい。
Q:LEDが点灯してぐるぐる回って、絵になりません
A:磁石の表裏を確認する。→【5.2磁石の取付p.17】
Q:絵の表示角度がおかしいです
A:磁石の取付位置によって、表示角度が変わります。ANIPOV Data Writerで角度を調整して下さい。→「表示角度の調整p.18」
複数枚動作
Q:複数枚接続した時に、POWERスイッチをおすとオンしたりオフしたり、基板によって反対の動作になる。
A:長押し(500msec以上)をすると、オフになります。
Q:複数枚が同期して動作しません。
A:複数枚使用時は、先頭のカードを改造する必要があります。「基板改造」を参照。
表示データの書き込み
Q:表示データの書き込みがうまくいきません
A:通信ケーブルは接続していますか?
通信ケーブルの配線はあっていますか?
接続先の基板が、別の基板に同期ケーブルで接続されていませんか?
ANIPOVの電源オンしてから、書き込みをしていますか?
その他
Q:電池が持たない1
A:LEDを沢山同時に点灯させる画像データは、電池の消耗が速いです。白を多用するのをやめるとか、全面が発光する画像データを避けて下さい。
Q:電池が持たない2
A1:LEDドライバの電流を決めている抵抗、R9,R10,R11,R12,R13,R14,R104,R105,R106を大きくするとLEDに流れる電流が減ります。1KΩから4KΩの範囲で調整してみて下さい。詳しくはSTMicroのST24DP05データシートを参考にして下さい。
A2:CPUをVER022に変更して改造3を行うと、SW1で調光できるようになります。
Q:電池がもたない3
A:LEDを片面のみ実装するという手もあります。
Q:電池がもたない4
A:電池を外しておく。
IB014B+VER011の場合、電源オフしているのに電池が減るという問題があります。(点灯していなくても38mAくらい消費しています)
使用しない場合は電池を外しておいてください。
(二日もあれば電池まるごと無くなってしまいます)
IB014B+改造2+VER022を使用すれば、電源オフ時の電池が減る不具合はなおります。
この場合は、電池を入れたまま放置しても1年は持ちます。
Q:眩しすぎる
A1:LEDドライバの電流を決めている抵抗、R9,R10,R11,R12,R13,R14,R104,R105,R106を大きくするとLEDに流れる電流が減って暗くなります。1KΩから4KΩの範囲で調整してみて下さい。詳しくはSTMicroのST24DP05データシートを参考にして下さい。
A2:CPUをVER022に変更して改造3を行うと、SW1で調光できるようになります。
Q:水に濡れても大丈夫ですか?
A:ダメです。
↓まだ試してはいませんが、こういう物もあります。
ハヤコートMark2 AY-302(クリアー)
インペイブラック BLK-L301
CPUバージョン履歴
VER022
調光機能追加
電源オン時、テストパターンを表示する機能追加
電源オフ時の消費電力不具合対策
プログラムサイズが増えたので、ATmega168に変更
SW1を押すたびに以下の順序で明るさが変わります。
「明るさ1(最低輝度)」→「明るさ2」→「明るさ3」→「明るさ4」→「明るさ5(最高輝度)」→電源オフ
SW1を長押しすると、電源オフします。
LEDが消えた後も、もう少し押していないと消えないです。少し長めに押してください。
VER011
販売時のバージョン
回路図
ib014b_sch.pdf
2024-08-14 11:00:23 32400