「ANIPOVfan」展示メモ
2017-08-05,6 Maker Faire Tokyo 2017
Suns & Moon Laboratory
http://www.s-m-l.org
twitter @mikekoma


名称
ANIPOVfan


これは何?
扇風機で画像を表示するための装置です。


なんで見えるの?
物を見たときに、短い時間目に見えたものが残る現象があります。
この現象(残像といいます)のため、LEDの点滅を素早く動かすと、大きな画像として見ることができます。

扇風機を全開で回すと、28回転/秒。
この速度だと、バランスがとれていない基板だと吹き飛びます。もうびっくりするぐらい怖いです、本当に。
現状の基板はバランスが悪いので、GootのパワーコントローラPC-40を使って扇風機をゆっくりと回しています。
展示は900RPM程度にしてあります。
900RPM→15RPSなので、シャッタースピードは1/15以下がお勧めです。


スペック
CPU LPC1114
ROM 128Mbit SPI
LED RGB16個 x 1列
電源
  電源 ACアダプタでDC12Vを供給。
  12Vを無線で基板に給電←Seeed「Wireless Charging Module」5V600mA
機構部品
 基板固定部品を、3Dプリンターで製作。素材はナイロン。←DMM
 基板の固定に、1mmアクリルで円盤を作成←はざい屋


あらすじ
【2016夏】
MakerFaireTokyo2016にて扇風機でPOVやったら面白いよね!ということで盛り上がり設計開始。
【2016 NT名古屋】
展示間に合わず...
試作初号機実装終了し、扇風機にとりつけ動作開始すると、振動がひどい!がたがたがたっとふっとぶ勢い。
問題は二つ
・基板の重量バランスがとれていない。中心軸穴径大き目にしたので、中心が出ない。
・扇風機の回転数が自転車と比較すると、めちゃくちゃ速い
自転車 時速20Km/hで3回転/秒
カタログ値 扇風機 強風 23回転/秒
回転数はこう書いてありましたが、回転数を実測したところ羽がない無負荷状態だと、弱・中・強の切り替えをしても回転数が変わらない。知らなかった...
実測 28.86Hz(電源60Hz) でした。
初号機の失敗をふまえ、バランスを重視して、偏心しづらいように設計しました。
・機構部品をPCB→3Dプリンタでパーツ製作
・軸を通す穴径を軸径とほぼ同じに
そして完成したのが展示している二号機です。
これは最高速(約27Hz)で一応動作するのですが、1600rpmで動作させるのは怖いので速度を落として展示しています。
【2016冬】
大垣Mini Maker Faireにて展示。
展示中1日目に誤操作にて電池が脱落して基板破損、徹夜で修理、二日目を乗り切る。
と、書くと1行ですが、結構大変でした。一番悲しかったのは懇親会でお酒飲めなかった事です。
「言ったはずだ、大事な物には予備が必要だと」
【2017夏】
LED基板のぶれを減らすためにアクリル板を追加。
アクリル板追加するために、固定部品を設計変更。DMMの3Dプリントでナイロン出力。
電源を無線給電に変更!seeed studioのWireless Charging Module (output 5V 600mA)を使用
2017-08-05,06 Maker Faire Tokyo2017にて展示