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*Adventurer3でFDMテストしてみた [[index]] [[adventurer3]] 2019-04-30 #contents **はじめに はるかぜポポポ([[https://twitter.com/N3uuSp3ak]])さんのところで紹介されていたベンチマークやってみました。 [[3Dプリンタのベンチマークをしよう>https://note.mu/newspeak/n/nb60b44f1b74c]] データ [[https://github.com/kickstarter/kickstarter-autodesk-3d]] 評価方法 [[https://github.com/kickstarter/kickstarter-autodesk-3d/blob/master/FDM-protocol/README.md]] **条件 機種 Adventurer3 フィラメント ナチュラル(Flashforge) シリコンオイル添加[[adv3_oilpot]] 設定はほぼPLA Standard。 いじったのはRetractionとRaft Retraction →Retraction Length = 5.0 -> 6.0mm →Speed = 25→30mm/s Raft →General →→Space to Model 0.25->0.36mm →Middle Layers →→Layer Height = 0.2 -> 0.4mm →→Layers = 1 -> 3 &simg(set1.PNG); &simg(set2.PNG); &simg(set3.PNG); &simg(set4.PNG); &simg(set5.PNG); &simg(set6.PNG); &simg(set7.PNG); &simg(set8.PNG); &simg(set9.PNG); 印字予想時間は4時間32分 **結果 22.5点 &simg(P4300011.jpg); &simg(P4300012.jpg); ***1.Dimmensinal Accuracy |Target|Measured X|Measured Y|X Error|Y Error |25|25.03|25.10|-0.03 |-0.10 |20|20.02|20.15|-0.02 |-0.15 |15|15.07|15.22|-0.07 |-0.22 |10|9.99|10.15|0.01 |-0.15 |5|5.09|5.22|-0.09 |-0.22 |Avg Err|-0.040 |-0.168 || |Average of avg. X and avg. Y error|-0.104 ||| |Difference between avg. X and avg. Y error|-0.128 ||| |状態|スコア|評価 |誤差0.4mm超|1| |誤差0.31〜0.4mm|2| |誤差0.21〜0.3mm|3| |誤差0.11〜0.2mm|4|ここ |誤差0.0〜0.1mm|5| ***2.Fine Flow Control |状態|スコア|評価 |30mm未満|0| |30mm以上で糸引き有り|2.5|ここ |30mm以上で糸引き無し|5| &simg(P4300010.jpg); ***3.Fine Negative Features |取り外せたピン本数|スコア|評価 |0|0| |1|1| |2|2| |3|3|ここ |4|4| |5|5| &simg(P4300003.jpg); ***4.Overhangs |状態|スコア|評価 |...|1| |15,20が45と違う|3|ここ |15のみ違う|4| |4面同じ|5| &simg(P4300004.jpg); &simg(P4300005.jpg); ***5.Bridding |状態|スコア| |4つ以上接触|1| |3つ接触|2| |2つ接触|3| |1つ接触|4| |接触無し|5|ここ &simg(P4300006.jpg); ***6.XY Resonance |状態|スコア|評価 |波打ち有り|0| |波打ち無し|2.5|ここ &simg(P4300007.jpg); ***7.Z-axis alignment |状態|スコア|評価 |見える|0| |見えない|2.5|ここ 水滴上のゴミがあるけど、それは目をつぶったw &simg(P4300008.jpg); &simg(P4300009.jpg); **スコアについて 1.Dimmensional Accuracy 良さそう 2.Fine Flow Control もうちょっと糸引き少なくしたいが、困らないのでこれでも良いか。 3.Fine Negative Feature 底面の造形がいまひとつ、なんか太い糸引いてる。糸というかそう造形しているっぽい感じ? その影響なのか最下層が太るせいなのかわからんが、太い糸は改善したい。 4.Overhangs ちょっと甘く判定してる。厳しく見ればスコア下がるな... 5.Bridding 全体的に垂れてるけど、接触せず荒れてないので良し。 Briddingのテストじゃないけど、尖塔の裏側平面が少し垂れて破綻している。 6.XY Resonance いまひとつ評価がよくわからん 7.Z-axis alignment この水滴上の出来ちゃうのなんだろうね。 3DBenchyでも良く出来る. Zのテストだけど、Adventurer3で良く出る水平方向ずれが出なくて良かった. [[adv3_5]]のおかげか?(まだわからんけど) ***気になるところ 尖塔の下少し垂れてる。しょうがないかなー。 &simg(P5010013.jpg); &simg(P5010014.jpg); 底面、なんかしらんが太い線があちこちいってる。 こっちはかなり問題。 見た感じで言うと、座標が粗くなってるというか、ありえない方向へ糸引いている。 あ、ラフトと造形物の距離取り過ぎた? Raft -> Space to Model 0.25→0.36mmmに変更していたからかも。 これだとめっちゃラフと剥がしやすいんだけど... &simg(P5010015.jpg); &simg(P5010016.jpg); **試行錯誤 上記の結果を元に、局所最適化をしてみる。 |No.|目的|設定|評価 |2回目|基準|1回目(上)と同じ|これ基準とする |3回目|糸引き|Retraction Length 6->8|ダマが出来た。積層痕が乱れた。 |4回目|糸引き|Travel Speed 80->100|糸引きは減った。わずかに積層痕乱れ。 |5回目|糸引き|Retraction Speed 30->40|2回目と同じかな |6回目|糸引き|Retraction Length 6->5|2回目と同じかな。これ採用 |7回目|底面|Raft Space to Model 0.36->0.3|Raftはがすとき1箇所破れた。2箇所造形不良 |8回目|底面|Raft Space to Model 0.3->0.28|4箇所造形不良あり |9回目|底面|Raft Space to Model 0.28->0.25|初期値までもどしたけど良くならない。 |10回目|糸引き|Raft Space to Model 0.36->0.3,Retraction Speed 30->25|糸引き無いが綿状、造形痕ムラ多い。ダメ |11回目|糸引き|Raft Space to Model 0.36->0.3,Retraction Speed 30|糸引き無いが綿状、造形痕ムラ多い。ダメ |12回目|糸引き|Raft Space to Model 0.3,Retraction Speed 30,Retraction Length 5->6|糸引き無いが、2本折れた。もしやオイル切れ? |13回目|糸引き|12回目と同じでオイル追加|隣まで行く糸引き無し。 |14回目|糸引き|Retraction Speed 25,Retraction Length 5|13回目と同等。ただし、ラフト生成時カンカン音する。 ***1回目 最初にやったFDMTest ***2回目 モデルからFine Flow Controlの尖塔を切り出して造形 設定は1回目といっしょ ***3回目 2回目のモデルを方向分かる物に修正 Retraction Lengthを6->8に変更 糸引きは減るが、水滴上のダマが1個。尖塔全体もところどころ積層痕にムラが出来た。 造形としては好ましく無い。2回目の方が良い。 やっぱRetraction Lengthはもっと下げないとダメか? ***4回目 モデルは3回目と一緒 Retraction Lengthを8->6に戻した。 Travel Speedを80->100に変更。 Travel Speed上げるのは↓を参考にした。 [[https://www.matterhackers.com/articles/retraction-just-say-no-to-oozing]] ***5回目 モデルは3回目と一緒 Travel Speedを100->80に戻した。 Retraction Speedを30->40に変更 [[https://filament2print.com/gb/blog/34_retraction-in-3d-printing.html]] ***6回目 モデルは3回目と一緒 Retraction Speedを40->30に戻した Retraction Lengthを6->5に変更 ***7回目 モデルはFDMTest、底面のみ造形。 設定は6回目を継承 Raft Space to Model 0.36->0.3に変更 ラフト剥がすとき1箇所破れ 2箇所造形不良(太い糸引き) &simg(no7.jpg); ***8回目 モデルはFDMTest、底面のみ造形。 設定は6回目を継承 Raft Space to Model 0.3->0.28に変更 &simg(no8.jpg); ***9回目 モデルはFDMTest、底面のみ造形。 設定は6回目を継承 Raft Space to Model 0.28->0.25に変更 ピンが抜けないのは、底面じゃなくてもう少し上がくっついてるなぁ。 ***10回目 モデルは3回目と一緒 設定は6回目を継承 Raft Space to Model 0.3に変更 Retraction Speedを 25に変更 ***11回目 モデルは3回目と一緒 設定は6回目を継承 Raft Space to Model 0.3に変更 Retraction Speedを 30に変更 ***12回目 モデルは3回目と一緒 設定は6回目を継承 Raft Space to Model 0.3 Retraction Speedを 30 Retraction Lengthを5->6に変更 ***13回目 モデルは3回目と一緒 設定は12回目と同じ オイル追加 Raft Space to Model 0.3 Retraction Speed 30 Retraction Length 6 なんとオイル追加だけでバッチリ...oh ***14回目 モデルは3回目と一緒 Raft Space to Model 0.3 Retraction Speed 25 Retraction Length 5 13回目と同じだが、ラフト生成時カンカン音。(フィラメント送りモータ脱調) ラフト生成ならRetractionの設定関係無いよなぁ。 **まとめ2018-05-02 そろそろ飽きてきたので一旦おしまい -オイル切れはどうパラメータいじってもダメ -Retractionを初期値にするとラフトカンカン音(Restrictがなんで影響するか謎) -底面の造形はいまひとつ(ABSで綺麗に出ている例があるので、素材の影響かも?) -初期設定だとRaft剥がしづらい。0.36くらいがとても剥がしやすい。0.3ぐらいが落としどころ? -水平方向ずれ対策効いてるっぽいが、他のデータ造形してみないとわからない→[[adv3_5]] -RaftのMiddleを厚めにしているのは、キーキャップ造形中に、最下層が熱でだれてるっぽかった為 今回の結論 Adventurer3には『オイルを捧げよ!』★現在は非推奨です★ end.
2024-11-23 17:13:39 32400