MES(H8/OS)を使う
2005年4月28日
http://www.s-m-l.org
Suns & Moon Laboratory
はじめ
H8でGCCをやってみたのですが、どうもH8DEVの操作性が体に合わないので、MESを試す事にしました。
実験材料
インストール
Micro Embeded System/MES(H8/OS 5.0) ここの解説読みながらやれば大丈夫です。親切丁寧。
設定
CBarの設定
TeraTermの設定
動作確認
動作確認もMESのページの例題通りで大丈夫でした。とてつもなく簡単!感動。
shellの改造
アプリを作成するたびにtftpで転送するのですが、shellでコマンド打つのが面倒だったのでちょいと改造しました。
shell起動後、/rom0/initrcを一行ずつ読み込んで実行します。
ダウンロード
modshell001.zip マイクロテクノ一部改変版を元に改造(改変部分のソース,コンパイル済みshell,initrcサンプル)
modshell使い方
- shellを/rom0/に転送
- initrcを/rom0/に転送
- リセットをかけて、shellが起動すると、/rom0/initrcを読み込みながら実行する。
これでコンパイル→H8をリセットするだけで、コンパイルしたファイルをtftp経由で読み込む事が出来ます。コンパイル→ロード→ランの繰り返しもこれで簡単。
initrc書き方
- 改行はCRのみ
- 1行1命令というか、shellで打ち込む内容をそのまま記述する。
- バッチファイルやUNIXのシェルの様なスクリプト機能は無い
下記は、dhcpでIP設定→tftp起動→test.EXEをtftp経由で取得→tftp終了の例です。最後にtest.EXEを書けば、リセットしただけでロードランが可能です。
dhcp ne0
tftp 192.168.0.1
get test.EXE
quit
覚書
- 起動時は/ram0に居る
- dirは最後にスラッシュが必要 dir /rom0/
起動からファイル転送、実行までのログ。{}内は実際には値が入る。
MES >Micro Embeded System 1.0b5 special 2005/02/08
MES >dhcp ne0
Server is {DHCPのIPアドレス}
net0 IP Address:{割り当てられたIPアドレス}. Netmask:{ネットマスク}. MAC:{MACアドレス}
MES >pwd
/ram0/
MES >tftp {TFTPサーバのアドレス}
tftp >get hello.EXE
tftp >quit
MES >dir
hello.EXE 1235[char]
MES >hello.EXE
hello c.
MES >
MES2.0
2005/4/18時点の最新はMES2.0a1(2005/4/4)ですが、現時点では評価版という扱いらしいので使用しません。(一応試してみましたが、TFTPとか実装されてないのと、rom0への書き込みが面倒なのも使用しない理由)
ただ、SDカード対応というのはかなり面白そうです(配線楽そうだしね)。